Amazon出品者はFBA出品する際に「FBAパートナーキャリア・ヤマトオプション」というサービスが利用できます。とても便利で、コストも大幅にカットすることができるので利用しない手はありません。
今回は初心者が必ず利用すべき、FBAパートナーキャリア・ヤマトオプションについて解説していきます。必要なものさえ準備すれば、後は簡単な作業をするだけです。ぜひ参考にして活用してみてくださいね。
FBAパートナーキャリア・ヤマトオプションとは？
FBAパートナーキャリア・ヤマトオプションを説明する前に、まずはFBA出品の流れを振り返ってみましょう。
FBA出品は、出品者が出品したい商品をAmazonFBA倉庫へと納品します。その後、注文が入るまでAmazonが商品の保管を行い、注文処理・梱包・配送を行なってくれる便利な配送方法でしたよね。
出品者は好きなタイミングで商品を納品でき、納品後は購入された後の配送まで特にアクションなく過ごすことができます。手数料はかかりますが、商品管理の場所が必要なくなり、返品の処理などもAmazonが行ってくれるので、Amazon物販では欠かせないサービスですよね。
FBAにすれば土日や夜でも注文処理や配送手配を行なってくれるので、配送の遅延が起こりませんね！
そして、出品者がFBA倉庫へ納品する際、配送会社にヤマト運輸を選ぶこと利用できるのが「FBAパートナーキャリア・ヤマトオプション」です。これ使うことで、ヤマト運輸の基本送料より最大67％の割引率でFBA倉庫までの配送を利用できます。このサービスは、2021年4月よりAmazonがヤマト運輸と配送提携したことによりスタートしました。
長い名称なのでここからは「パートナーキャリア」と呼びますね。
このサービスを利用するにあたり、特別な申請は不要です。Amazonセラーのアカウントを持つ出品者であれば、誰でも利用できます。
ただし、送り状は専用のラベルが必要です。ヤマト運輸に直接もらいにいくか、配達してもらうことも可能です。
詳しくは「ヤマトパートナーキャリアオプションの利用手順」で説明しますね。
パートナーキャリアを利用した送料とヤマト運輸の基本運賃を比較してみましょう。例として、140サイズで関東―関東をみてみると、基本運賃が1,850円であるのに対し、パートナーキャリアでは608円です。
基本運賃と比べて3割くらい割引されています。その分仕入れできる商品も増えますね。
他社の佐川急便とも比較してみても、同じ140サイズ関東―関東で1,980円と、やはりパートナーキャリアの方がお得に配送できます。
発送する地域にもよりますが、60〜100サイズでは、通常のヤマト運輸の基本運賃から約40〜60％の割引率、120〜160サイズで約65％の割引率とわかりました。中でも140サイズの割引率が高い地域が多いので、140サイズの段ボール箱にまとめて商品を送るのが一番良さそうですね！
月に何十、何百の商品を配送するようになれば、それぞれ契約を結び安く配送してもらう取引も可能です！まずはコツコツ実績を積んでいきましょう。
FBAパートナーキャリア・ヤマトオプションの利用手順
パートナーキャリアはいくつかの手順を踏むだけで簡単に利用できます。順番に確認していきましょう。
①専用の送り状ラベルを入手する
パートナーキャリアを利用する際には、送り状には専用ラベルが必要です。無料ですのでセラーセントラルで納品プランを作成する前にあらかじめ入手しておきましょう。
専用ラベルには、レーザープリンター用（品番322）、インクジェットプリンター用（品番396）があります。お使いのプリンターのタイプに合わせて使用しましょう。品番323と品番395はヤマト運輸を利用した自己配送用のラベルですので、間違わないようにしてくださいね。
専用ラベルは、メール・電話・営業所で・ヤマトビジネスメンバーズサイトで注文の4つの方法でもらうことができます。それぞれ紹介していきますね。
メール
メールの場合は下記のアドレスに、「名前・届け先郵便番号・住所・電話番号・希望の専用ラベルの品番・枚数」を記入し、連絡するようにしてください。
fbasellerinfo@kuronekoyamato.co.jp
メールなら何時でも連絡ができるので便利です。注文すると注文確認のメールが届き、数日後に封筒に入れられて郵便受けにポストされます。
電話
電話は、ヤマトのサービスセンターか、セールスドライバーに直接電話しましょう。伝える内容は「名前・届け先郵便番号・住所・電話番号・希望の専用ラベルの品番・枚数」でメールと同じです。
セールスドライバーさんに電話をする場合は、お住まいの地域の担当ドライバーさんを確認して電話します。ラベルのことをあまり知らない方もいるかもしれないので、サービスセンターに電話をかける方が確実です！
サービスセンター 固定電話：0120-01-9625 携帯電話：0570-200-000
電話受付時間 8：00 ～ 21：00（年中無休）
営業所
近くに営業所があれば従業員の方に「希望の専用ラベルの品番・枚数」を伝えるだけ専用ラベルをもらうことができます。
ただし、あまり言われる機会のない営業所や新人の従業員さんだった場合、何のことかわからないといった雰囲気になることがありますので、少し注意が必要です。また1袋に50枚入っていますので、50枚単位でお願いするとスムーズですよ。
私がお願いした時は、裏からベテランの従業員の方が出てきました！
ヤマトビジネスメンバーズサイト（法人契約済みの場合）
ヤマトビジネスメンバーズの方は、Webで申請し依頼します。
詳しくはヤマトビジネスメンバーズよくあるご質問（FAQ）をご確認ください。
私はラベルがなくなりそうになっているのを忘れがちなので、営業所に取りに行くことが多いです！メールで頼むのが一番楽ですね。
②セラーセントラルで納品プランを作成
納品プランのステップ2、配送業者を選択する、でヤマト運輸（要専用ラベル用紙）を選択します。同じ画面にはそれぞれの配送業者の価格が表示されていますが、ヤマト運輸が最安となっています。
次に、ステップ3で輸送箱ラベルの印刷ボタンを押すとFBA専用サービス貼付表がPDFの形式で表示されます。自動的に送り状が作成されるので、これを事前に準備した専用ラベルに印刷します。自分で入力する作業は一切不要です。後はラベルを梱包用の箱へ貼り付けるだけです。
また、納品プランを作成し承認ボタンを押すと、3時間で配送のキャンセルができなくなりますので発送する日付や、SKUの数、段ボール箱のサイズに間違いがないか最後に確認してから承認ボタンを押しましょう。
入力した日付に発送できない場合、お金だけかかって送れないということもあります。日付より前の発送は問題ありませんので、余裕を持った日程で入力した方がいいですよ。
③発送
納品プランを作成した後は、発送をします。集荷をする場合は、専用ラベルのときと同様にメール、電話、インターネットでのいずれかの方法で集荷依頼の連絡をしましょう。セラーセントラルからは集荷依頼の申請はできません。
荷物が少なく、営業所が近くにある場合は営業所に直接持ち込んで発送してもらいましょう。専用ラベルが貼り付けてあるので、荷物の重さとサイズを確認してもらうだけで特に手続きなく預かってもらえます。
また納品方法は着払いで問題ありません。着払いの料金は後日、出品者のアカウントに請求され、自動的に引き落としされる仕組みになっています。
FBAパートナーキャリアヤマトオプションの注意点
パートナーキャリアで納品するときはいくつかのルールがあります。ルールを守れていないと、FBA倉庫で受領されないので、必ずルールを守りましょう。
納品できる箱のサイズは60～160までです。重さは小型と標準サイズで1箱15kg以下、大型は1箱25㎏以下にする必要があります。また、15kgを超える商品には「重量超過」という重量物ラベルを貼り付けましょう。
直接段ボールに文字を記載するのはNGなので、紙に「重量超過」と印刷し外れないように透明テープで貼り付けましょう。
一度にたくさんの商品を箱詰めして送った方がお得なFBAですが、まとめて15kg以上ある場合は商品サイズが小さくても大きな段ボールに入れる必要があります。25kgを超える数字を入力すると、FBAはの納品プランでエラーとなってしまいます。飲み物や調味料、洗剤など重い商品を出品する際はその部分のコストも計算した上で仕入れを行うといいでしょう。
危険物や温度管理が必要な商品は納品できません。例えば、Amazonからもお知らせがありますが、夏季はチョコレートの納品がNGとなります。知らずに送ってしまった時には、返送手数料がかかってしまう場合がありますので確認して納品を行いましょう。
パートナーキャリアの場合は普通の荷物のように、コンビニから発送することはできません。先ほど説明した発送方法で行いましょう。
まとめ
今回はFBAパートナーキャリアヤマトオプションについて解説しました。以下の3つの点を確認し、どんどん利用していきましょう。
- 無料の送り状専用ラベルが必要、ヤマト運輸に連絡し事前に入手する
- 送り状は納品プラン入力時に自動で作成され、梱包用の箱に貼るだけ
- 配送料はセラーアカウントから自動的に引き落とされる
FBAパートナーキャリアヤマトオプションを利用すると、配送料を低く抑えられます。コストを最小限にして、商品の利益率を上げていきましょう。スタート当初は取引できる先も少なく、利益率が大きな商品を扱うのはなかなか難しいので、配送や梱包などのコストにも目を向けてくださいね。
納品数が少ないうちは数百円の違いですが、取り扱い商品が増えたり長い年月が経ったりした時に計算すると、この積み重ねが数十万、数百万円のコスト削減につながりますので、この記事を参考に必ずチェックしてくださいね。
わからない点がありましたら、ぜひDMやLINEで気軽に聞いてくださいね。
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