Amazon物販ビジネスの最強ツールKeepaの使い方|よくある失敗事例

Amazonで物販を行うのに必要不可欠なツールKeepa。2020年6月にモノレートがサービス終了となるニュースは、物販界を激震させましたが、現在はその代わりのツールとしてKeepaがなくてはならない存在となっています。

私は8年間物販ビジネスを行なっていますが、このKeepaを毎日のように使っています。初心者の方もこのKeepaのグラフを見て使いこなせるようになれば、安定して利益が得られるようになります

今回は、基本的な知識とグラフの見方について解説していきます。初心者がよくやってしまう落とし穴なども紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。

MOKU
MOKU

こんにちはMOKUです。

約8年前から物販を始めてから売り上げを落とすことなく、稼ぎ続けています。その経験から、みなさんの学びになる情報を発信していきたいと思います。

MOKUの直近3年間の実績

2020年 売上3.1億円 利益 3484万円

2021年 売上3.4億円 利益 4366万円

2022年 売上4.2億円 利益 5123万円

今回は、Amazon物販ビジネスの最強ツール「Keepa」の使い方やよくある失敗事例をお伝えします。

Amazon物販ビジネスは、Keepaを使うことで初心者でもプロのような仕入れが出来るようになります。ぜひチェックしてみてくださいね!

物販の結果を左右する重要なツール「Keepa」を使いこなそう

まずは、今回のテーマとなるKeepaについてみていきましょう。

Amazonで商品の売れ行きや価格をリサーチできる「Keepa」とは?

Keepaは、Google Chromeの拡張機能で、誰でもダウンロードできます。無料の機能ならアカウント登録などは不要で、ChromeかFirefoxでAmazonの商品ページを開くと自動でグラフが表示されます。

このように数ヶ月前からの商品の価格や売れ行きが一目瞭然で、Amazonを使った物販ビジネスを行いたい方には必須のツールといえます。

あられ
あられ

細かいグラフがいっぱいありますね…

無料会員ならグラフは1つ表示されており、3つのグラフは有料会員になると見られるようになります。有料登録には、月額19ユーロ(約2,500円)年払いで189ユーロ(約24,000円)が必要です。有料会員価格は2022年7月に値上げされました。円安もあいまって価格は上がる一方ですが、その分しっかりKeepaを使って利益を出していきたいですね。

物販でKeepaを使うなら、有料登録が必須

無料会員は使える機能が減ってしまいます。特に重要な売行きのグラフが表示されないので、有料登録がおすすめです。

普段の買い物用にKeepaを使用するなら、価格の推移がわかる無料登録で十分ですが、物販ビジネスで使用したいなら迷わず有料会員を選択してください。

有料会員は月額19€ですので、日本円でだいたい2,500円ほどです。外食を1回我慢してKeepaを使ってみましょう。年払いにすると20%ほど安くなるので、1年間は必ずやるぞ!という方は年払いにするとお得です。

あられ
あられ

さっそく登録をしてみました。お金を払ったからには元を取るぞ!という気持ちになりました。

MOKU
MOKU

進んでいますね!このリスクを取れない方は、今はビジネスを挑戦する状況ではない可能性があります。生活を見直してみてくださいね。

keepaのグラフの見方を解説!3つのグラフを理解しよう

それでは、Keepaの有料登録を済ませたところでグラフの見方を解説していきます。有料登録を行うと、3つのグラフが表示されるようになるので、それぞれ確認していきましょう。

グラフの見方①【売行き】

Keepaを使うと指定期間の売行き(何個売れているか)がわかります。

Keepaのグラフでもっとも重要な指標が売行きです。

物販は、売行きがわからないからこそ難しいです。この売行きがわかれば、Amazon物販ビジネスはとても優位性のあるビジネスになります。

逆にこの売行きを理解していないとAmazon物販ビジネスはリスクの高いビジネスになってしまいます。なので、わかるまで何回も説明とグラフを見てくださいね。

これはKeepaの有料会員になると見られるグラフで、1番上に表示されています。

  • 左縦軸:販売価格
  • 横軸 :期間
  • 右縦軸:ランキング

折れ線グラフのような波形は、Amazon販売ランキングの推移です。横軸で時間の経過を確認し、青の線で販売価格を、緑の線でランキングが確認できますね。この波形を見れば、その商品の売れ行きがわかります。

勘違いしやすいポイントですが、右縦軸のランキングは0~始まっていますので、下に行けばランキングが高くなり、上に行けばランキングが低くなります。

MOKU
MOKU

紛らわしいですよね…例を出しながら、もう少し詳しく説明していきます。

ある商品が、下記のようなランキングで推移すると仮定します。

2023年1月1日 販売ランキング 10000位

2023年1月2日 販売ランキング 9000位

2023年1月3日 販売ランキング 8000位

2023年1月4日 販売ランキング 10000位

2023年1月5日 販売ランキング 7000位

みなさんは、販売ランキングが上昇する理由は何だと思いますか?

答えは、商品が売れることです。

もちろんそれ以外に単純に人気になったという要因もありますが、そういったことを考えると難しくなってしまいますので、今はザックリと理解してください。

上図のように線が下降すれば、ランキングが上昇していることになり1回売れたことがわかります。この商品は、11月1日~12月1日まで5回下降しているので1か月間に5回売れたことになります。

商品が売れたらランキングが上昇する

まず、これは覚えておきましょう。逆に売れなければ1月3日~1月4日のようにランキングは徐々に下がります。

この売れたり、売れなかったりを繰り返すことで売行きの波形が出来ます。波形が上下に激しく動いているほど売れている商品であるということです。

注意点は、高ランキングの商品は売れ行きがわかりにくいことです。グラフがずっと下に推移しているので大きな波形は描かれません。

このように常に売れている商品は波形を読み取るのがかなり難しくなります。

波形を見ながら売れ行きを判断することが基本ですが、よく売れている商品は波形だけでは売れ行きが判断しにくいということも覚えておきましょう。

Keepaを見ていると、色々な波形のグラフがあることがわかります。ここでMOKUが全てを説明するよりも、みなさんが実際に体験することが1番です。

一度体験してください。1日1グラフでも良いのでチェックしていきましょう。そして質問があればコメントください。それが一番の近道です!

グラフの見方②【価格推移】

次にKeepaのグラフで重要な指標が価格推移です。1つ目のグラフに表示されています。

Keepaでは過去の価格推移が確認できます。Keepaを使ったことがある方は、価格推移をよく見ていない方も多いのではないかと思います。ですが、非常に重要な指標だと思います。

それでは、下図を見てください。

一直線の青線が価格推移です。ここから読みとれるのは、もちろんこの商品は数ヶ月間価格が一定で販売されているということです。

あられ
あられ

それはわかります!つまり、その値段で出品すればいいよってことですか?

MOKU
MOKU

確かにそれもそうなんですが、読み取って欲しいのはさらにその先です。

一定の価格で販売されている商品は、将来も同じ価格で売れると想定しやすいです。このような商品は将来の価格が想定できるので、安定的に利益を出しやすいです。

次の図を見てください。

価格の推移が乱高下していますね。

将来の価格が予想しづらく、安定した利益を出しにくい傾向があります。乱高下を狙った戦略もありですが、MOKUはあまり好きじゃないですね。

せどりはこういった乱高下で利益を狙う方法でもあります。リスクもありますが、リターンも大きいのである程度利益を出せる根拠があるのであれば挑戦するのも良いと思います。

それではもう1つ見てみましょう。

10月~12月までは安定した価格(8000~8500円ほど)ですが、1月には6500円ほどまで価格が下がっています。こういった商品を高値で販売する予定で仕入れると大赤字になるケースがあります。

MOKU
MOKU

それではここで問題です!

上図のように12月に価格が下がる要因は何だと思いますか?

ヒントは日付です。

もうわかりましたよね。答えはクリスマスです!このグラフは、あるおもちゃのグラフです。

「クリスマスは需要が増えるのになんで価格が下がるの?」と思いましたか?それは需要と供給のバランスを考えればわかりますよ。

MOKU
MOKU

また、難しいことぉーって感じですね

要するに、供給が多すぎることが問題です。市場の在庫過多で需要が供給を上回れば売れ残りを恐れてみんな安く売ろうと考えます。

そうすると、みんなで値下げ合戦が始まります。そりゃもうずぅー-っと値下がってしまいます。クリスマス商戦のおもちゃなどは値下がりしやすい商品の代表例ですね。

逆にクリスマス商戦は、値上がりする商品も多いので当たれば大きく利益が出ます。しかし、将来というのは誰もわかりません。

値上がりを待つのは再現性が乏しいのでMOKUはあまり手を出しておらず、興味がありません。もちろんこの手法で利益を出している方もおられます。個人の好き嫌いの問題だと思います。

値下がりした商品は在庫がなくなると適正価格に戻ることもあります。同じおもちゃのグラフの価格推移の期間を1年に変更したものがこちらです。

9月中旬には4000円台から7000円台に戻っています。4~9月で値段を下げて販売した人は、我慢して待っていると利益が出たかもしれませんね。

しかーーし、ここで注意点です!!

この商品はたまたま価格が戻りましたが、価格が戻らない商品もあります

「いつか戻るからずっと待っている」という選択もありますが、販売出来るまでの期間は利益も得られませんし、経験も出来ません。それならさっさと販売し経験を得て、次に挑戦したほうがよっぽどいいと思います。

正解はないですので、参考程度に考えてください。ただ、くれぐれも待ちすぎて損切りのタイミングを逃さないように!!

ギリギリの資金しかしない方は、待ちすぎると黒字倒産してしまう可能性もあります。気を付けてくださいね。「~たら、~れば」など希望的観測は失敗の要因になる可能性が高いのでなるべく避けましょう。

グラフの見方③【ライバル数】

最後に重要な指標がライバル数です。

ライバル数は上から3番目のグラフで見られる指標です。3番目のグラフが表示されない場合は、赤枠の「詳細な履歴データを表示」をクリックすると表示されます。

このライバル数は販売数に直結する指標です。

基本的には、ライバルが少なければ自分の販売数が多くなります。逆にライバル数が多すぎると、商品自体の売行きはいいが全く売れないという現象が起きます。

下記の図みたいな感じですね。

このグラフから読み取れるのは、ライバル数が約20店舗に対して1ヶ月1~6回の売行きということです。1ヶ月に1〜6回しか売れない商品の順番待ちを20店舗がしているとなると、売れるのに時間がかかってしまいますね。

また、下図のようにライバルが多くても、それ以上売行きが良い場合は積極的に勝負してもいいです。

こちらは、ライバル数が約15店舗に対して1ヶ月何回売れているか計測出来ない商品です。体感ですが少なくとも60回以上は売れています。

仕入れの基準となる数値

売れ行きがいいならライバル数が多くてもいいけど…ライバルが多すぎると売れない可能性が増えて…「結局どうすればいいの?グラフを読んでどのくらいの売れ行き・価格・ライバル数なら失敗しないの!?」

これが本音ですよね。あくまで参考程度ですがMOKUが基準としている指標をお伝えします。

  • 期間:1ヶ月
  • 売れた回数:10回以上
  • ライバル数:5店舗以下

MOKUはこの指標を目安に仕入れています。これはあくまで経験値です。正解ではないですが、大きな失敗はしない数値だと考えています。

大前提に売れた回数は多ければ多いほど良いです。ライバル数は少なければ少ないだけ良いです。この指標を参考にしながら、自分で経験してより良いバランスの商品を模索してみてください

まずは、参入しやすい卸サイト仕入れから始めてみるのがいいですね。実績を作ったら、検索仕入れで直接メーカーとやり取りできるようになるので、利益率が大きく上がっていきますよ。

どちらにしてもKeepaのグラフを読むのは非常に重要な作業です。地道にグラフを確認して、利益が出せる商品を探していきましょう。だんだんなれてくると、感覚や経験が研ぎ澄まされて、短時間で商品を見つけられるようになっていきます!

まとめ

今回は、Keepaについて詳しく解説しました。

重要なポイントは、Amazon物販ビジネスを本格的に行いたい方は必Keepaの有料会員が必須ということです。月に2500円ほどの出費にはなりますが、もっとも重要なツールなので使わない手はありません。

そして、グラフについて理解を深めましょう。ポイントは以下の3つです。

  • 売行き   定期的に売れている商品を販売しよう!
  • 価格推移  価格推移が一定の商品を販売しよう!
  • ライバル数 ライバル数が少ない商品を販売しよう!

グラフの見方を説明されても、やってみないとわかりません。自分の好きな商品でもいいですし、検索仕入れサイトにあった商品でもいいので、さまざまなグラフをじっくり見比べてみてください。

そして最後に重要なのが、自分の仕入れ判断基準を持つことです。このラインなら大きな失敗はしないという基準を持つことで、不安定にならずにビジネスを続けることができます。

MOKUの仕入れ判断基準も紹介しました。

MOKUの仕入れ判断基準

期間:1か月   売れた回数:10回以上   ライバル数:5店舗以下

最低限これだけクリアしている商品を見つけてみてください。大変かもしれませんが、見つかりさえすればあとはAmazonのパワーで商品が売れていきますよ。

MOKUはKeepaの画面を1万枚以上見てきました。最初は難しいかもしれませんが慣れてきたら一瞬でわかるようになります。

Keepaを使いこなせることが出来ればAmazon物販ビジネスの50%は修得しています。あとは、仕入れ先を見つけることが出来ればいくらでも売上げを伸ばすことが出来ます!

ぜひ、挑戦してみてくださいね。

今日の格言

何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。

羽生善治
日本の将棋棋士/1970〜