AmazonのFBAで危険物の取り扱いをするには?

AmazonのFBA(Fulfillment by Amazon)で危険物(Hazmat)を取り扱い・配送するには、通常のFBA商品とは異なる特別な手続きと条件が必要です。今回はその手順について、わかりやすくまとめていきます。

FBAで危険物を配送するための方法と手順

危険物(Hazmat)の定義を理解する

Amazonでは、以下を含む商品が「危険物」と見なされる可能性があります。

  • リチウム電池(バッテリー付き商品含む)
  • スプレー缶
  • 洗剤や漂白剤などの化学薬品
  • アルコール含有製品(除菌剤など)

ヘアケア用のスプレー缶や、フラワー用の接着剤など、一見危険物ではないようなものも危険物と判定されてしまうため、仕入れをする前にしっかり確認を行いましょう。

セラーセントラルの以下のページから、危険物かどうかをASINを使って検索することが可能です。

セラーセントラル ヘルプ > フルフィルメント by Amazon(FBA)の利用を開始する > FBA – ポリシーと要件 > FBA商品の制限事項 > 危険物確認ガイド

あられ
あられ

危険物検索ページはブックマークしておくと便利ですよ!

危険物取扱プログラムへの登録

FBAで危険物を取り扱うには、「FBA危険物取扱プログラム(Hazmat Program)」に登録する必要があります。

  • セラーセントラル → 設定 → FBAの設定 → 危険物プログラムの管理に進む。
  • 「参加する」を選択して申請。

※このプログラムには在庫制限があり、登録が承認されるまで数日〜数週間かかる場合があります。

商品に必要な情報を提供する

危険物に該当する商品は、安全データシート(SDS: Safety Data Sheet)の提出が必要です。

  • SDSは製造元から入手可能で、英語での提出が必要です。
  • 商品の成分やUN番号、フラッシュポイントなどの情報が含まれている必要があります。

Amazonによる審査(危険物審査)

商品がFBAに受け入れ可能かどうか、Amazonが審査を行います。

  • SDSを提出しても、「FBA不可」「MFN(自己発送)限定」になることもあります。
  • 審査には数営業日〜1週間程度かかることがあります。
MOKU
MOKU

もし自己配送限定になった場合でも利益が取れるか確認しておくといいでしょう。FBAで出品しているショップが他にあれば審査が通る場合が多いのでそちらも確認しておきましょう。

FBA納品プランを作成し、ラベルと梱包要件を確認

危険物商品には、通常のFBA商品とは異なる梱包・ラベル要件があります。

  • UN番号や警告ラベルの貼付が義務づけられる場合も。
  • Amazonが指定するフルフィルメントセンターは通常とは異なることがあります。

危険物を納品するAmazon倉庫(フルフィルメントセンター)は、通常商品と違うことが多いです。

通常商品と同じ段ボールで輸送することはできないため、輸送費用が多くかかってしまう場合があります。危険物だけで送っても赤字にならないように計算して商品を仕入れ、梱包していきましょう。

危険物に対応した配送業者を使う

一部の配送業者は危険物の取り扱いに制限があるため、事前に対応可否を確認してください。

輸送業者は、佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便など、危険物対応かつAmazon指定配送業者であることが望ましいとされています。

あられ
あられ

私は佐川急便を使っています。配送の方法や料金について近くの配送センターで聞いてみるか、電話・メールなどで問い合わせしてみるといいですよ。

FBA在庫が納品された後のモニタリング

危険物には保管制限(在庫日数や量)がある場合があります。セラーセントラルで在庫の回転率を常に確認しておきましょう。

MOKU
MOKU

次からの仕入れに反映させれば無駄な在庫を抱えたり廃棄したりすることが減りますよ。細かい作業ですが地道に確認していきましょう。

危険物配送の注意点

最後に、危険物配送の注意点を確認しておきましょう。

  • 危険物は返品不可商品となることが多く、返品ポリシーにも注意が必要です。
  • 全ての危険物がFBAで受け入れられるわけではありません。
  • 法律に基づく国内の危険物規制(消防法・航空法など)にも準拠する必要があります。
  • アメリカAmazon(.com)と日本(.co.jp)ではルールが異なる場合があります。

まとめ

今回は、危険物のFBA配送について確認しました。

安全データシートの提出や、出品審査、危険物専用のフルフィルメントセンターなど、通常の商品とは異なることも多く敬遠している方も多い分野です。

危険物の仕入れや出品はハードルが高いですが、その分出品しているライバルショップも少ないです。新規出品者でもカートが取れる確率が高くなります。

MOKU
MOKU

時間や手間はかかりますが、一度やってしまえばどうってことはありません。ぜひ挑戦してみてくださいね。